担降りとはどんなものかしら
はたしてこれはどんな感情なのでしょうか。
2月4日。
私はセブンイレブンで受け取った、やたらと長くて軽い箱を助手席に置いて自宅へ車を走らせていた。
店員さんをコンビニ受け取りで困惑させてしまうのは田舎ならではなのだろうか。頼むから落ち着いてほしい。
端的に言うとA.B.C-Zにハマッた。
しかも結構突然。
私はマンガやアニメが好きな普通の二次元オタクで、野球はずっと中日ファンというジャニーズとは無縁の生活を送っていた。
同級生達がKAT-TUNの誰がかっこいいだの、やれ修二と彰だ青春アミーゴだの言っているのを横目に「イケメンが好きなんて恥ずかしい!私は黒鋼がすき!」なんて言っていた。
うかつな。
今思えばなんて惜しいことをしたんだとあの頃の自分をしばいてやりたいが過ぎたことだ。仕方ない。
そんな事をしながら大学生になり、関ジャニ∞にはまった。
アイドルなのに面白いお兄ちゃんたちだ!それはもうおじいさんが転がしてしまったおむすびがごとく転げ落ちた。
横山裕くんが燦然と輝くMy自担だった。
楽曲が好きでアルバムは全部買った。雑誌も追えるだけ追った。楽しかった。
横山さんが笑っている、よかったなあと思いながら番組を見た。
グッズも買った。好きになるまで「なんだあの列は。修行僧かあのキラキラしたチャンネーは」とか思ってた。諸先輩方ごめんなさい。むしろあの列で話しながらグッズ購入を待つのが楽しいと私は思う。
コンサートも遠征した(毎回遠征だけど)。現場に行ける喜びはすさまじかった。
噂の長いレシートも手に入れた。あの地下はやべえ所だ。
でも気づいたら離れていた。そもそも担降りなんて言葉は知らなかったし、目の前にある仕事やら私生活に追われて、シングルも買わなくなった。主な原因は私生活のほうにあったからグループを嫌いになったとかそういうことではない。
もちろん横山さんのことはかっこいいしチャーミングな最高の自担だと思っていた。しかしグループのメディアでの扱いと言えばいいのか、言葉にしづらい違和感とも言えないようなズレが生まれてしまっていた。
トドメを刺したのが「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」の情報だった。
いや~~~~
ダメでしょう
トドメ刺されちゃったよどうしよう。って感じ。もちろん全てがダメだったわけではなくて、コンサートも好きなのにメディアで私の心はズタズタにされた。
こうしてぼんやりとプロレスを追いかけながら(プロレスはいいぞ)ツイッターの海を漂っていた。
「2/1にデビュー5周年&シングルが出ます A.B.C-Zをよろしくな」
天啓だ。
それを呟いたのは過去に私を関ジャニ∞に叩き込んだフォロワーだった。
毒を食らわば皿まで。三つ子の魂百まで。
最初に戻る。
おすすめされてからは早かった。
タワレコオンラインでセブンイレブン受け取りができるよ!やったね!
いやでもお金ないし・・・。
購入。
おいおい~一応ご祝儀買いだぜ?おめでとうの気持ちだぜ?さすがにハマらんやろ!
グループの性質として真逆だし!
ハマッた。
おかーさん王子様ってほんとにいたんだね!と報告したくなるほどのバリバリアイドルA.B.C-Z。
歌って、踊って、ただただ見とれるだけだったReboot!MV、MV集から、鑑賞会、忘年会・・・詰めすぎだよ完全に。
あの頃キラキラしたジャニーズに見向きもしなかった喪には強烈だった。
すげーひらひらしてる!輝いてる!この橋本くんって子はギャル男なの?!塚ちゃん!塚ちゃーん!この木村大先輩風の動きの子は…?ものすごい美形の黒髪の子がいる…?あっ五関様*1
だいたいそんな感じ。
そんなこんなでReboot!出のド新規ファンになってしまった。
その後お渡し会のレポを見て戸塚さんに驚愕したり、河合さんの激しい事務所愛をしったりして、今に至る。
グループとして推したいのは完全にA.B.C-Zになった。みんな好きだ。推しが定まらない。
担降りとはどんなものかしら・・・。
いつか降りる日が来るのだろうか。
でも一言だけ言えるとしたら、あの日の私を再起動させてくれたのはA.B.C-Zだ。
どんな名前がつく感情かはわからないが、それだけは確実だった。
さあFantastic!!
もっとExiting!!
グッとFlying!!
始める そうReboot…
*1:熱心な五関担が近場に居たので五関さんは完全に認識していた